代書屋だけではない・コンサルティング業務で活躍する行政書士も増えている

行政書士のことを代書屋と呼ぶこともあります。いろいろな申請書類などを代行で作成するためにこのように言われます。しかしこれからの時代、行政書士はほかの業務を担当したほうがいいです。その中の一つに今回紹介するコンサルティングがあります。

1.専門的な知識が必要な行政書士

行政書士というと、書類作成の代行がメインとされます。しかし書類を作成するにあたって、ただ物を書けばいいというわけではないです。例えば会社を新規開業する際には、きちんとした手順にのっとって手続きを進めなければなりません。また会社法などの関連法規を把握していないと、適切に手続きを進めることはできません。

財産分割や相続の問題についても同様です。関連法規や必要書類の手配など進めるためには、専門知識が必要です。このような行政書士として今まで培ってきた知識を生かして、コンサルティング業務を展開することも考えられます。

・代書屋だけでは食べていけない時代に

代書屋としての行政書士のニーズは今後低くなるとみられています。その背景にあるのはITの発達です。人間がわざわざ書類を作らなくても、コンピューターが作成するのが当たり前の時代は近い将来やってきます。そう考えると大体になる仕事を見つけないといけません。その選択肢の一つになりうるのがコンサルティングです。

2.コンサルティング業務をやる際の注意点

コンサルティングとは、クライアントの相談に応じて専門家の観点から有益なアドバイスをすることです。もしこれからコンサルティング業務を始めようと思っているのなら、どの分野で活動するか決めることです。自分が今まで頻繁に行ってきた得意なジャンルを中心にして、業務することです。

・まずは実績を作ること

的確な助言を顧客に提供するためには、その分野で実績を積まないといけません。実力が伴っていないのにコンサルタントを名乗っても、お客さんは尽きません。行政書士としてある程度キャリアを積んでから、コンサルティング活動を手掛けるべきです。

3.まとめ

行政書士はこれからの時代、ただ単に書類を手掛けるだけでは続けるのが難しくなるかもしれません。行政書士がこれから進出すべき分野として、コンサルティング業務があります。それなりに経験があって、この分野であれば任せてもらいたいと思えるジャンルにターゲットを絞って活動を始めてみるのも一考です。まだキャリアが十分でなければ、まず経験を重ねましょう。